THE GREEKS
公演概要
THE GREEKS
編・英訳 ジョン・バートン
ケネス・カヴァンダー
翻訳 吉田美枝 (劇書房2000年刊)
演目
ヘカベ(エウリピデス作)/アガメムノン(アイスキュロス作)/エレクトラ(ソフォクレス作)
本公演は、グリークス3部作より、第2部の「殺人」を上演いたします。
あらすじ
戦死したアキレウスの霊が風を止めたため帰還できないでいるギリシャ軍。霊を鎮めるためにヘカベの娘ポリュクセネが生贄として殺される。更に、トラキア王ポリュメストルに預けていた幼い王子が裏切りにより殺されていたことを知ったヘカベは、女達と結託してポリュメストルを誘い出して彼の目をつぶし、その息子を殺害して復讐を遂げる。
アガメムノンが10年ぶりにミュケナイに帰還するが、かつて長女を生贄に殺された復讐として、連れ帰ったカッサンドラ共々、クリュタイムネストラに殺害される。
クリュタイムネストラは愛人アイギストスと暮らし、次女エレクトラは孤独と憎しみの日々を送っていた。そこにポーキスへ逃れていた長男オレステスが成長して帰ってくる。姉弟は手を組んで、母とその愛人を殺し、父の復讐を果たす。先祖タンタロスの罪で神に呪われたミュケナイ王家の流血の歴史は途絶えることがない。